SSブログ

【読書日記19/18’】私が殺した少女@原尞 [読書日記]

原尞著「私が殺した少女」を読了。
51A5NFMXPdL__SL500_.jpg
第102回直木賞受賞作品。
1989年刊行された不朽の名作を29年ぶりに再読しました。
携帯電話もネット環境も一般的ではない時代。
一人の探偵が、くたびれた日常と飽くなき真実への追求。その探偵の名前は沢崎。苗字だけで名前を著者は明かしていません。
著者の分身のごとく、探偵・沢崎は練られたプロットの中、しゃれた語り口でテンポよく真相に近づき、せyつラストへと導きます。
切な過ぎるラストも含め、まさに日本のハードボイルドの最高傑作と改めて感じました。

内容:まるで拾った宝くじが当たったように不運な一日は、一本の電話ではじまった。私立探偵の沢崎は依頼人からの電話を受け、目白の邸宅へと愛車を走らせた。だが、そこで彼は自分が思いもかけぬ誘拐事件に巻き込まれていることを知る……緻密なストーリー展開と強烈なサスペンスで読書界を瞠目させた直木賞受賞作。

nice!(13)  コメント(12) 
共通テーマ: