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【映画鑑賞記19/18’】ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男 [映画鑑賞]

「ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男」を鑑賞。
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原題は「darkest hour」=最も暗い時。ナチスドイツが欧州で勢力を拡大していた第二次世界大戦初期を指したチャーチルの言葉らしい。
ヒトラーとの和平交渉か?徹底抗戦か?
イギリスが困難な選択を迫られた1940年5月9日からの約1カ月を、2時間の濃密なドラマに仕上げています。
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チェンバレンの後を継ぎ、65歳で新首相となったチャーチル。歯に衣着せぬ物言いと妥協しない性格で政敵も多く、挙国一致内閣を率いながらも和平交渉派に追い込まれ孤立します。
そんな彼ですが、国民の人気は高いのです。物語後半、和平交渉か徹底抗戦かに悩んだ時、ふと一人街に出て地下鉄に乗ります。そこで、英国民との会話から、国民のために徹底抗戦を選ぶシーンは非常に印象深かったですね。
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チャーチルを演じるのは、ゲイリー・オールドマン。この作品でアカデミー主演男優賞を受賞しています。
そして、それ以上に日本で話題になったのは、アカデミー賞でメイクアップ&ヘアスタイル賞を日本人が受賞したこと。
この映画でのチャーチルは主にこうです[バッド(下向き矢印)]
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ゲイリー・オールドマンの素顔と比較してみましょう。
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まったくもって凄いですね。
その日本人とは、辻一弘氏。
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辻一弘氏による驚くほど自然な特殊メイクにより丸顔のチャーチルに変貌したゲイリー・オールドマン。
この特殊メークがあったからこそ、彼が人間味あふれるキャラクターを独特の口ぶりと挙動、繊細な表情で体現し、主演男優賞の栄誉に輝いたといっても過言ではないと思います。
また、本作はダンケルクで独軍に包囲された連合軍兵士を撤退させるダイナモ作戦の開始までを主に描いています。昨年、ダンケルクの戦いを兵士と民間の船乗りたちの視点で描いたクリストファー・ノーラン監督の「ダンケルク」が公開されましたが、この2作品を続けて見てみるのもいいかもしれませんね。

解説:『つぐない』などのジョー・ライト監督と、『裏切りのサーカス』などのゲイリー・オールドマンが組んだ歴史ドラマ。第2次世界大戦下のヨーロッパを舞台に、苦渋の選択を迫られるウィンストン・チャーチルの英国首相就任からダンケルクの戦いまでの4週間を映し出す。チャーチルの妻を『イングリッシュ・ペイシェント』などのクリスティン・スコット・トーマスが演じるほか、リリー・ジェームズ、ベン・メンデルソーンらが共演。『博士と彼女のセオリー』などのアンソニー・マクカーテンが脚本を担当している。

あらすじ:第2次世界大戦勃発後、ナチスドイツの勢いはとどまることを知らず、フランスの陥落も近いとうわさされる中、英国にもドイツ軍侵攻の危機が迫っていた。ダンケルクで連合軍が苦戦を強いられている最中に、英国首相に着任したばかりのウィンストン・チャーチル(ゲイリー・オールドマン)がヨーロッパの命運を握ることになる。彼はヒトラーとの和平か徹底抗戦かという難問を突き付けられ……。
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