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【読書日記1/18’】屍人荘の殺人@今村昌弘 [読書日記]

今村昌弘著「屍人荘の殺人」を読了。
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2018年の一冊目は第27回鮎川哲也受賞作であり、「このミステリーがすごい!」「本格ミステリ・ベスト10」「週刊文春ミステリーベスト10」という主要ミステリランキング3つで1位を獲得した話題の作品。
しかも、デビュー作で三冠の快挙。
読みはじめると、おっ久々の本格ミステリーしかも郊外の宿泊施設での殺人で状況がクローズドサークルとくるので期待が沸きました。
しかし、途中からガラリと状況が変わります。
そこは、ネタバレになるので書けませんが、この発想の凄さが鮎川賞受賞と各ミステリーの年間1位を獲得したのでしょうかね。
けど、その状況を一変させる奇想天外なネタがなくても、十分本格ミステリーとして成立できる力量がある作者だと思います。多分、登場する神紅大学ミステリ愛好会の葉村譲と同じ大学の探偵少女・剣崎比留子がコンビを組んだシリーズとなると思うので、今後の著者の活躍が楽しみでもありますね。

内容:神紅大学ミステリ愛好会の葉村譲と会長の明智恭介は、曰くつきの映画研究部の夏合宿に加わるため、同じ大学の探偵少女、剣崎比留子と共にペンション紫湛荘を訪ねた。合宿一日目の夜、映研のメンバーたちと肝試しに出かけるが、想像しえなかった事態に遭遇し紫湛荘に立て籠もりを余儀なくされる。緊張と混乱の一夜が明け―。部員の一人が密室で惨殺死体となって発見される。しかしそれは連続殺人の幕開けに過ぎなかった…!!究極の絶望の淵で、葉村は、明智は、そして比留子は、生き残り謎を解き明かせるか?!奇想と本格ミステリが見事に融合する選考委員大絶賛の第27回鮎川哲也賞受賞作!
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