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【読書日記20/17’】掏摸@中村文則 [読書日記]

中村文則著「掏摸(すり)」を読了。
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第4回(2010年)大江健三郎賞受賞作品。
一度読んでみたかった作家さん。
芥川賞、大江健三郎賞を受賞しただけあるし、本作は海外でも絶賛された作品でもあるので面白かったです。
天才スリ師の話ですが、その人物と彼に絡み合う人の像が非常に良く描かれた作品でした。
所謂、映像的な作品ですね。
中村文則は将来、ノーベル文学賞をとるかもしれない。そう感じた一作であり作家さんでした。

内容:東京を仕事場にする天才スリ師。ある日、彼は「最悪」の男と再会する。男の名は木崎——かつて一度だけ、仕事をともにした闇社会に生きる男。 「これから三つの仕事をこなせ。失敗すれば、お前が死ぬ。逃げれば、あの子供が死ぬ……」 運命とはなにか。他人の人生を支配するとはどういうことなのか。そして、社会から外れた人々の想い、その切なる祈りとは——。 芥川賞作家がジャンルの壁を越えて描き切った、著者最高傑作にして称賛の声続出の話題作!
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