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【読書日記7/24’】ちぎれた鎖と光の切れ端@荒木あかね [読書日記]

荒木あかね著「ちぎれた鎖と光の切れ端」を読了。
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2022年デビュー作「此の世の果ての殺人」で第68回江戸川乱歩賞を受賞した著者の受賞後第一作。
デビュー作では世紀末の世界とミステリーを融合させた奇想天外な設定でしたが、本作ではアガサ・クリスティーの名作「そして誰もいなくなった」をリスペクトした本格ミステリーとなっています。
ただし、そこに色んなエッセンスをふりかけてはいますけどね。
ちなみに著者は、本格ミステリーの確かな技法と心理に深く分け入った人間ドラマを描くことから「Z世代のアガサ・クリスティー」と呼ばれているそうです。
期待できる若手ミステリー作家が登場した予感がしますわ(*^^)v

内容:復讐を誓う男がたどり着いた熊本県の孤島(クローズドアイランド)で目にしたのは、仇(かたき)の死体だった。 さらに第二、第三の殺人が起き、「第一発見者」が決まって襲われる。 2020年8月4日。島原湾に浮かぶ孤島、徒島(あだしま)にある海上コテージに集まった8人の男女。その一人、樋藤清嗣(ひとうきよつぐ)は自分以外の客を全員殺すつもりでいた。先輩の無念を晴らすため--。しかし、計画を実行する間際になってその殺意は鈍り始める。「本当にこいつらは殺されるほどひどいやつらなのか?」樋藤が逡巡していると滞在初日の夜、参加者の一人が舌を切り取られた死体となって発見された。樋藤が衝撃を受けていると、たてつづけに第二第三の殺人が起きてしまう。しかも、殺されるのは決まって、「前の殺人の第一発見者」で「舌を切り取られ」ていた。 そして、この惨劇は「もう一つの事件」の序章に過ぎなかった。

nice!(25)  コメント(12) 
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コメント 12

mutumin

「Z世代のアガサ・クリスティー」は、良い誉め言葉ですね。
by mutumin (2024-06-11 04:45) 

pn

鈍る殺意は甘さの証拠(笑)
by pn (2024-06-11 06:10) 

夏炉冬扇

読書も映画も、たくさんですね。
こちら今日は図書館返却日。5冊まで借れます。
by 夏炉冬扇 (2024-06-11 07:30) 

親知らず

いやー怖いわー!
仇が死んでいたのなら、もう目的が無いんだからサッサと帰りたいわ。
by 親知らず (2024-06-11 08:49) 

PBR

「舌を切り取られた」と言う意味が鍵なのですね。
...ちょっと思いつかない。
by PBR (2024-06-11 09:02) 

もぐ

孤島が舞台で連続殺人というと、たしかにクリスティの「そして誰もいなくなった」を彷彿とさせられますね。
舌と切り取られた って事は喋るな、って事?口止め?
by もぐ (2024-06-11 16:37) 

HOTCOOL

mutuminさん

最高の誉め言葉だと思います。
by HOTCOOL (2024-06-12 03:36) 

HOTCOOL

pnさん

あまあまね^^
by HOTCOOL (2024-06-12 03:37) 

HOTCOOL

夏炉冬扇さん

図書館好きですww
by HOTCOOL (2024-06-12 03:38) 

HOTCOOL

親知らずさん

恨みつらみが重なるとねー
by HOTCOOL (2024-06-12 03:38) 

HOTCOOL

PBRさん

ちょっと残酷でした。。。
by HOTCOOL (2024-06-12 03:39) 

HOTCOOL

もぐさん

復讐ですね・・・
by HOTCOOL (2024-06-12 03:39) 

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