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【読書日記16/15’】スクラップ・アンド・ビルド(文藝春秋)@羽田圭介 [読書日記]

羽田圭介著「スクラップ・アンド・ビルド」を文藝春秋で読了。
話題の又吉直樹著「火花」と同時受賞になった第153回芥川賞受賞作。
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本作品の主役の一人は87歳の祖父。本当の主役は孫息子の健斗27歳。
祖父はボケ老人なのか、それとも全てを見透かしている演技者なのか・・・?
そして、それを知ってか知らぬか健斗のある計画が始まります。
ようは、介護放棄することで、老人が体を自主的に動かさざる得なくなり、無為に長生きすることになる。
それよりも、十分面倒を見てやって段々老化を促進させる、そうすることによって穏やかな尊厳死を迎えられる。
といったメインストーリーに、家族、就職難、恋人との関係等がユーモラスに描かれています。
個人的には又吉直樹の「火花」よりも、現実的、かつ、介護という誰しもが直面するであろう話だったので、読みがいはありましたね。
また、著者の羽田圭介も結構尖がっていて、面白いキャラの人であります。

あらすじ:「早う死にたか」毎日のようにぼやく祖父の願いをかなえてあげようと、ともに暮らす孫の健斗は、ある計画を思いつく。日々の筋トレ、転職活動。肉体も生活も再構築中の青年の心は、衰えゆく生の隣で次第に変化して…。閉塞感の中に可笑しみ漂う、新しい家族小説の誕生!第153回芥川賞受賞作。
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親知らず

ほう、面白そうな話ですね。
姑に意地悪をする鬼嫁が、本当に鬼なのかそれとも優しいのか。
良く面倒を見る嫁の方が鬼なのかも知れないと思う事があります。
by 親知らず (2015-09-30 07:34) 

mutumin

↑鬼嫁がいるから、姑は張り合いがあるのです。

by mutumin (2015-09-30 08:41) 

pn

↑張り合い欲しいんだね(笑)
by pn (2015-09-30 09:16) 

HOTCOOL

親知らずさん

優しさは、反面厳しさなのかもしれませんね。
by HOTCOOL (2015-10-01 04:50) 

HOTCOOL

mutuminさん

嫁がきたら怖そう^^;
by HOTCOOL (2015-10-01 04:50) 

HOTCOOL

pnさん

怖い姑になりそうな予感(笑)
by HOTCOOL (2015-10-01 04:51) 

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