【読書日記10/15’】後妻業＠黒川博行：アシンメトリー　～左右非対称な日常～：SSブログ

	ブログをはじめるログイン

第76回優駿牝馬（オークス）｜【映画鑑賞記24/15’】龍三と七人の子.. ブログトップ

【読書日記10/15’】後妻業＠黒川博行　[読書日記] [編集]

黒川博行「後妻業」を読了。

「破門」で直木賞を受賞後の第一作。
「後妻業」とは、余命いくばくもない資産家の老人とくっついて入籍、死亡時に相続財産を丸取りする”業”のこと。「色で老人を喰う」裏稼業を描くリアリティ溢れる犯罪小説に仕上がっています
何故、リアリティに溢れるかと言うと、この手の犯罪は数年に一度発覚しワイドショーネタになっているからです。
昨年も、青酸化合物を使った連続不審死が話題になったばかり。しかも、公正証書遺言書を書く手口は類似していました。
しかし、公証役場やとか公証人って何するのだろうと思っていましたが、色々と勉強になりました。けど、犯罪に使ってはいけませんよ。。。
この本を読み終えて感じたことは、嫁より先に死ななきゃなということ（笑）男は嫁より長生きするもんじゃありませんね。
「疫病神」シリーズとはまたちょっと毛色が違う本作。ちょっと怖いけど、読み応えありました。

あらすじ：金が欲しいんやったら爺を紹介したる。一千万でも二千万でも、おまえの手練手管で稼げや。妻に先立たれ、結婚相談所で出会った二十二歳歳下の小夜子と同居を始めた老人・中瀬耕造は、脳梗塞で倒れ一命を取り留めたものの意識不明の重体に。だが、その裏で、実は小夜子と結婚相談所を経営する柏木は結託、耕造の財産を手に入れるべく、周到な計画を立てていた。病院に駆けつけた耕造の娘・尚子と朋美は、次第に牙をむく小夜子の本性を知り…。