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【読書日記3】ペテロの葬列@宮部みゆき [読書日記]

宮部みゆき著「ペテロの葬列」を読了。
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「誰か」「名もなき毒」の主人公 杉村三郎シリーズの第三弾。
数年に一度の杉村三郎ものですが、宮部みゆきの本の中では一番好きなシリーズです。
何故なら、主人公・杉村三郎は超人ではなく、極々普通の人間、サラリーマンであるので感情移入がしやすいということでしょうか。
けれど、ここまで事件・出来事に対して冷静に対処できる人物は中々いない。フィクションとはいえ、見習わなくてはなりません・・・
本作もバスジャック事件に巻き込まれ、それを発端としてマルチ商法事件等々に巻き込まれていきます。これほど、事件に巻き込まれるリーマンは珍しいですが、そこは小説。600頁におよぶ大作でしたが一気に読めました。
ただ、ラストに降りかかる杉村三郎への試練はちょっと辛すぎる。読んでいて、悲しくなりましたが、次回作での彼の活躍に期待したいし、待ち遠しいです。

あらすじ: 『誰か』『名もなき毒』に続く杉村三郎シリーズ、待望の第3弾! 今多コンツェルン会長室直属のグループ広報室に勤める杉村三郎が主人公の現代ミステリー! 杉村はある日、拳銃を持った老人によるバスジャックに遭遇。警察の突入そして突然の拳銃の暴発で犯人は死亡、 人質は全員無事に救出され、3時間ほどであっけなく事件は解決したかに見えたのだが―。 しかし、そこからが本当の謎の始まりだった! そのバスに乗り合わせた乗客・運転手のもとに、ある日、死んでしまった犯人から慰謝料が届く。 なぜすでに死んでしまった、しかも貧しいはずの老人から大金が届いたのか? そしてそれを受け取った元人質たちにもさまざまな心の揺れが訪れる。警察に届けるべきなのか? それとも・・・? 事件の真の動機の裏側には、日本という国、そして人間の本質に潜む闇が隠されていた! 果てしない闇、そして救いの物語!
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コメント 10

獏

宮部みゆきさん☆ファンです^^)
しかしコチラはまだです(@@;))

by 獏 (2014-02-19 05:42) 

mutumin

普通のサラリーマンに降りかかるって、設定が確かにいいですね。
見てると止められなくなるのでは?
by mutumin (2014-02-19 06:21) 

pn

細かい事を言うと暴発ってありえないんだけど劇映画にゃよくあるんだよなー(笑)
by pn (2014-02-19 08:04) 

親知らず

↑ 冷静なコメントに爆笑。
死んだはずの犯人からの慰謝料送付って、不思議。
結末が気になります。
by 親知らず (2014-02-19 08:42) 

パウロ

主人公の名前はペテロ?
キリストの一番弟子の名前はペテロ、ポール、パブロ、プエルロ
 そしてパウロ!言語によって違うが同一人物です!
パウロに暴発なんてあり得ないのですよ
by パウロ (2014-02-19 11:56) 

HOTCOOL

獏さん

必読ですよ!
by HOTCOOL (2014-02-19 18:53) 

HOTCOOL

mutuminさん

宮部みゆきさんは一気読みの魔術師です。
by HOTCOOL (2014-02-19 18:55) 

HOTCOOL

pnさん

暴発というより自死が小説のあらすじです。
by HOTCOOL (2014-02-19 18:57) 

HOTCOOL

親知らずさん

結末はちょっと寂しくて悲しかった・・・
by HOTCOOL (2014-02-19 18:58) 

HOTCOOL

パウロさん

パウロさんは暴発というより、イケイケな感じがします^^
by HOTCOOL (2014-02-19 19:05) 

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