【読書日記[12]】ソロモンの偽証 裁判@宮部みゆき [読書日記]
宮部みゆきの大作「ソロモンの偽証」三部作の最終刊「裁判」を読了。
三部作の全頁数は2,200頁近く。しかし、長さは感じられず、グイグイと宮部ワールドに引っ張られました。
第三部は、中学生による中学生の裁判を描いています。法廷ミステリーは数あれど、中学生が裁判官、検事、弁護士、陪審員を務める小説なんてなかったし、その発想と小説の中で描かれる裁判シーンは既存の法廷ミステリーさえ超越した面白さ迫力がありました。
宮部みゆきが本作を書き始めたのは2002年。書き終えたのは2011年。2002年には「神戸連続児童殺傷事件(酒鬼薔薇事件)」が起こり、2011年には「大津市中学校いじめ自殺事件」が起こっています。いずれも、中学生2年生の犯罪。
偶然だとは思いますが、2002年に宮部みゆきが題材にした中学生の事件は、現実世界の中で10年たった今も繰り返されています。
中学生という人生の中で一番微妙で多感な時期を支えていくのは、やはり大人なのかもしれない、そんなテーマも含んだ小説でした。
あらすじ: この裁判は仕組まれていた!? 最後の証人の登場に呆然となる法廷。驚天動地の完結篇! その証人はおずおずと証言台に立った。瞬間、真夏の法廷は沸騰し、やがて深い沈黙が支配していった。事件を覆う封印が次々と解かれてゆく。告発状の主も、クリスマスの雪道を駆け抜けた謎の少年も、死を賭けたゲームの囚われ人だったのだ。見えざる手がこの裁判を操っていたのだとすれば……。驚愕と感動の評決が、今下る!
2013-06-10 04:04
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コメント(12)
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宮部みゆきさん大好きです☆
しかし個人的主観ですが
ドラマや映画になると・・・・・(@@;)))
by 獏 (2013-06-10 05:01)
↑うんうん、原作付ってがっかり感の方が多い気もする(^_^;)
by pn (2013-06-10 06:32)
グイグイと引き込まれていくんですね^^
by guran (2013-06-10 07:03)
獏さん
同感です。
今度、「名もなき毒」が小泉孝太郎主演でドラマ化されるようですが、どうなんだろうか・・・
by HOTCOOL (2013-06-10 07:35)
pnさん
脚本の出来と配役の良し悪しで雰囲気変わりますよね。
by HOTCOOL (2013-06-10 07:36)
guranさん
超長編という感じを抱かせませんでした。
by HOTCOOL (2013-06-10 07:37)
確かに中学2年って、一番変わり目です。
我が家もそうでした。。。
by mutumin (2013-06-10 10:30)
mutuminさん
一番多感な時期なんでしょうね。。。
by HOTCOOL (2013-06-10 17:03)
2200頁は凄い量ですね。
HOTCOOLさん、いつ読んでるの?移動の時?
時間の使い方が上手なんですね。
by 親知らず (2013-06-11 00:11)
親知らずさん
読みがいがありました。
読書は通勤の行き帰りですね。往復約1時間ですが、貴重な読書タイムです。
by HOTCOOL (2013-06-11 04:02)
そう、通勤通学時間がある時代は、本を読みまくったものです(遠い目)
今は、どこにも移動しないから、読書しなくなりました。
日常の移動は、徒歩ですから。(笑)
宮部みゆきも大好きだったのですが・・・。
by まほ (2013-06-12 01:59)
まほさん
IT時代ですが、紙に書かれた活字が好きなんです。面白いと没頭できるしね。
姉さんの場合、歩きながら読むと大変なことになりそう(笑)
by HOTCOOL (2013-06-12 03:55)