『リミッツ・オブ・コントロール』★映画鑑賞/反復するメッセージへの解読

鬼才ジム・ジャームッシュ監督。

『ブロークン・フラワーズ』以来、約4年ぶりに放つ新作です。

俳優陣も常連のイザック・ド・バンコレ。ビル・マーレイ、ガエル・ガルシア・ベルナル。そして、日本からは「ミステリー・トレイン」以来の工藤夕貴も出演しています。

色彩の国スペインで、”孤独な男”というコードネームを持つひとりの殺し屋が、彼同様なコードネームを持つ名もなき仲間達から、アナログな伝達方法で指令を受けながら「自分こそ偉大だと思う男を墓場に送れ」という不可解な任務に近づいていきます。

ストーリーはとても静かに進んで行き、盛り上がりもありません。しかし、何故か画面に惹きつけられます。

この映画が持つ反復のメッセージを気付こうとします。そのメッセージはすごくアナログ的で現代のネット時代とは一線を画している気がしました。

このあえてポイントを見せない作りは、ジム・ジャームッシュ監督の新スタイルではないでしょうか。

しかし、ビル・マーレイがスクリーンに出てきた瞬間、思わず顔がほころんだのは自分だけかな。

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コメント 2

HOTさん、こんばんは。
ジムジャームッシュの最新作観て来たんですね。
今回も独自の路線まっしぐらっぽいですね。
いいですね。
他に左右されない独特の世界観が、ジムジャームッシュ映画の魅力ですよね。
そういえば、ゴーストドッグの時も、伝書鳩でやり取りしてましたっけ。
そーゆーところが、なんか良いんですよね。
私も観に行かなくちゃ。

by HAPPYBOX (2009-09-28 22:15) 

HAPPYBOXさん
おはようございます。
大衆性・娯楽性は皆無ですが、観終わった後、この作品に対しての想像力もしくは創造力が掻き立てられる作りになっています。
セリフ回しカメラワークも独創性があって良かったです。
是非ご鑑賞ください。
by HOTCOOL (2009-09-29 04:57)